– 創業大正13年の老舗製麺店『満寿屋(ますや)』
横浜市中区の本牧通り、本郷町の商店街(本郷町商栄会)の中ほどにある製麺店『満寿屋』。創業した先々代は、小麦粉の産地であり、ご当地うどんが数多く存在する隠れたうどん大国でもある埼玉県出身。ということもあり、創業当時はうどんを中心に製造していたそうです。
それに当時は中華麺が今ほどメジャーではなく、圧倒的にうどんの需要が多かったのだそう。しかし、それも時代と共に変化し、横浜に中華料理屋さんも増えて今では中華麺が全体の約半分ほどの割合を占めるようになったのだとか。
現在三代目の金子さんは、「全国製麺協同組合連合会」の役員も務めていらっしゃいます。専門店に卸している麺は要望に合わせて、妥協せずに納得のいくまで何種類も製造して試行錯誤しながら製品化。飲食店の方からの信頼も厚い麺のプロフェッショナルです。
– 地元でも評判、モチモチ感がたまらない
満寿屋の麺の特徴はモチモチ感。小麦の甘さも感じられて美味しいと、地元でも評判です。以前は和菓子の職人さんと一緒に和菓子の製造販売もしていたそうですが、現在は自家製麺販売が中心となっています。日本そばやラーメン、パスタなど種類が豊富!さらにひとつの種類の中でも、麺の太さなどのバリエーションが豊富なのでお好みの麺に出会えること間違いなしです◎
– 美味しい麺の秘密は水にあり
普通の水を使用したものとその水を使用して製造した麺では、全く味が違うと教えていただきました。満寿屋では水の分子を細かくしてくれる機械を使用。まろやかさが全然違う美味しい水になるのだそうです。水の分子を細かくした水で淹れた麦茶を頂いたのですが、普段飲む麦茶に比べて明らかに柔らかく、まろやかな飲み心地に驚きました。
– こだわりの「のりめん」と「よもぎめん」
北海道の小麦粉を使用したこだわりの「のりめん」と「よもぎめん」。青のりとよもぎが麺にたっぷり練り込まれています。
写真は「のりめん」です。茹でると色がより鮮やかになりました。満寿屋の特徴でもあるモチモチ食感と、風味豊かな磯の香りがたまらない。一度食べたら忘れられない美味しさです。
– 麺だけではなくお餅も自慢です
リピーターがたくさんいるという、山形のもち米「ひめのもち」を使用したお餅。今回は残念ながら売り切れてしまっていました。
もち米の品質ももちろんですが、美味しいお餅を作るには製造工程がとても重要なのだそう。蒸したもち米を熱いうちに搗くと美味しいお餅になるそうで、3分くらいで搗きあがる機械を満寿屋では使用しています。もち米の温度が下がらないうちに搗きあがることが、美味しいお餅を作る秘訣のようですよ!次回はそんな人気のお餅に出会いたいものです。お祝いごとにぴったりなお赤飯もありました。こちらも美味しそう。
– 地元愛に溢れた『満寿屋』。小学校の社会科見学も
常連さんも多く、地元の皆さまに愛されている『満寿屋』。店主の金子さんは本郷町商栄会の会長でもあり、地元愛に溢れています。小学校の社会科見学も受け入れていらっしゃたりして、とてもあたたかいお店だと感じました。今回、15時頃にお伺いしたら残りの商品が少なくなってしまっていたので、次回は早い時間に伺おうと思います!(お店の開店時間は朝8時!)ぜひ皆さんも、満寿屋自慢のモチモチ食感の麺やお餅を召し上がってみてくださいね。
●SHOP information
満寿屋(ますや)
所在地
〒231-0843
神奈川県横浜市中区本郷町2-53
「元町」よりバス「本郷町」下車、徒歩1分
TEL
045-622-8898
営業日
8:00~18:00
駐車場
なし